芭蕉をうつす

フォトアルバムを見ていたら、ああそうだ。伊東忠太が関わったこの建築を見たんだった。

伊賀上野市にある、「俳聖殿」(昭和17年(1942))。松尾芭蕉(1644‐1694)を祀る建築として。芭蕉が笠をかぶっているところをうつしたというけれど。そもそも、芭蕉がこの地に生まれたということからこのように顕彰する建築ができたけれども、これについては詳しい論文は出たことがなかったな。

六角と円を織り交ぜたデザインが独特。六角といえば、法隆寺夢殿とかそういう類例があるよね。他は「銅板法華説相図」(長谷寺蔵)だろうか。

「俳聖殿」は単層なので、違うんだけどね。下の写真で六角の屋根の上に白い亀腹がみえるだろう? それをみると、むしろ、石山寺多宝塔のイメージが近いかもしれない。


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