歴史と地理を横断する — ベイルート

少し前、アラブ・エクスプレス展(森美術館)をみる。

そのなかで「おおっ」と思わず声をあげてしまった展示がこれ。
ラミア・ジョレイジュ(1972-)の「ベイルート — ある都市の解剖」というもの。彼女はサイトをもっていて、詳しく紹介しているので参考に。ネーミングからしてすでに面白そうと思ってしまうけれども、展示は映像や写真を組み合わせつつ、ベイルートの歴史を書き出しているもの。個人的な事項も含まれている。わたしはベイルートに行ったことがないけれど、絵や写真、映像は高さが異なっていて、体を動かしながらおのおののオブジェクトをみつめていると、自分のなかでベイルートの地理的な感覚も作られるようだ。

歴史に関するイベントで、遺跡ツアー、町歩きとかいろいろあるけれども、その延長にあるようなもので、歴史を体感するというか。京都盲唖院の研究をはじめ、わたしが行おうとしている仕事もこのように地理的な感覚をもっと訴えるものにしなければならないと思う。


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