京都から自宅に戻る。ソフトキャリーにあるものを荷ほどきするまでが旅。夕食を軽く食べたのちすぐに寝る。なんだか変な夢を見た気がするが忘れてしまった。起床したらとても喉が乾いていたのでパジャマのまま冷蔵庫から水を取り出して一口、二口と身体に沁みてゆく。身支度をしながら、ドリップパックコーヒーを淹れる。豆を挽いたときのかおりはとてもいいが、このパックもけっこう余ってしまったのでバタバタしている朝はこれでいこう。出かけ際にポストに入っていた郵便物のチェックをしていたら、遅刻しそうになったので古書店からの目録だけを片手に家を飛び出て、電車のなかで欲しいものがあるかどうかめくる。近世の人文学の文献を扱う書店で、ほとんど知らないタイトルばかり。欲しいものがなく、早々にバッグにつっこむ。なかなか目当てのものには会えない。もうだいぶ前になるが、わたしが研究している範囲の中でとても珍しい史料もあったのだが、注文した時点ですでに売れていた。植民地の盲唖学校で発行されていた雑誌だが、もう出会うことはないかもしれない。これもまた人と同じく縁だろう。京都で収集した史料をスキャンし、整理したのちに授業。一ヶ月ぐらい間が空いてしまったので復習に時間をかけて対話をしていった。
コメントを残す