2月19日。東京都現代美術館でのシュワー・シュワー・アワーズ「身体から響く音楽をさがしてみよう」に向かう。クリスチャン・マークレー展に関連してのイベントである。電車のなかで新書を読みながら移動。清澄白河で降りて、東京都現代美術館まで歩いていく。気になっているベーカリーが駅近くにあるのだが、この日は休み。土曜日なのにめずらしい。先日通ったときは店主の怪我で休みますと掲示があったので怪我の具合が思わしくないのだろうか。踵を返して歩む、この道は下町の残影があって平坦で歩きやすく、いいカフェもある。住んでみたいところだ。タワマンを目指す。都現美に行くには美術館ではなく近所のタワマンを目印にすると自然に美術館がみえてくる。ある目的を達するためには目的そのものを目指すのではなく、その近場を目指すということだ。
美術館に着いて、関係者と会場のセッティングとして椅子とビデオカメラの位置を確認する。グラフィック・スコアの概念なり、クリスチャン・マークレーの作品はコンセプトにもあるように視覚と聴覚を行き来することができるという特徴がある。その背景には写真やレコードといった近代メディアによって見る/聞くということの分断があるということをマークレーのアイディアによってつなぎ直されているように思う。
時間になり、シュワー・シュワー・アワーズが始まる。展覧会を見てからトークをするプランなのでエントランスに集合して参加者の皆さんと挨拶。展覧会に案内していただく。キュレーターの藪前知子さんもいらしている、藪前さんがじっと作品の前に佇んでいるところを見かける。その後ろ姿からはいったいこの人は展覧会にどれだけの情熱、時間をかけただろうかと思う。トークの内容は身体から響く音楽を探そうということで、ある方が《グラフィティ・
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