『一寸』という雑誌があることを知ったのは今年の春だった。あるアーティストと面会した折に「エロシェンコのことが書いてあるんですよ」と見せてくださった。エロシェンコと中村彝について肖像画を見ながら感じたことを書いた文を読んでくださったのである。
それが『一寸』との出会いである。パラパラと読んでみれば、あの青木茂さんが中心になって個々人が思い思いのままに近代絵画・版画、文学を中心に関心のままに書いている雑誌だった。論文・論考といった最強度の文体ではなく、その文体になる直前のような − それを一寸というわけではないけれども、言葉そのものに直に接しているように思われたのだった。2017年春、69号まで刊行されている。
年4回の刊行で年会費は3000円。一般書店には置いていないので申込先は学藝書院まで。
学藝書院(杜若文庫)
0467-22-3062
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(連絡先の掲載にあたり、許可を得ています。)