チョコレートを食べていて、ふっと思ったんだよね。板チョコなんだけれど、それは固体でパッケージされているじゃないですか。
食べようと思えば、板を手でパキンと割って、口にすると口内の温度や歯の圧力、湿度でドロリと固体が崩壊して、舌にチョコのほんのりとビターな味がしてくるんだよね。そして、粘度のある液体になって、わたしのなかに取り込まれていく。
そりゃあ、当たり前なんだけど、でもこのLL(ライブラリー・ラビリンス)を作ろうと思ったとき、このチョコレートみたいにしたいなと思ったんだ。
そう、板チョコという物質が少しずつわたしに取り込まれる感覚は、たぶんにわたしが何かをしていく過程に似ているんだと思う。例えば勉強するにしたって、そのまま体内にスッと入るのではなくて、体内に入れるように準備するということ。
そのまま飲み込もうとしたって、できないからね。
ここでは噛み砕いたものを出すということ。リキッドなデザインを選んだというのも根底はそこにあるかもしれない。
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