1月14日。外はちり紙を小さくちぎったような雪が降っていた。その軽さに世界から重力が少し失われたかのようだ。ぎりりと雪を踏みしめて歩く。ピーコートに雪がひっついてしろみが抜けて水になろうとするけれども、次第に乾いていってしまう。ペンギンのようにじっとしながらバスを待っていた。ベンチには打ち捨てられたかのような雪だるまがあった。昨日に続いて史料調査に出かけるためだ。史料を見ながら、分析と考察の可能性を考えながらノートに書き留めていくだけで一日が過ぎていく。調査を終えてパンを買いに行き、夜は知人と少しだけ話をする。コタツを出さないと決めていたのに、寒くて誘惑に負けて出してしまったという話に笑ってしまう。
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