20220124

1月24日。昨日、寝るのがおそくてやや睡眠不足。朝はふとんのなかでモゾモゾしていた。寝巻きで布団から出るのは寒いこの上ないのだが、服に着替えおえるとあの寒さはどこかに消えてしまう。リュックを背負い、外出しようとドアをあけた瞬間にゴミ出しの日であることを思い出した。突然やってくる、思い出すというのは。ゴミ袋をまとめたときにはもう電車に遅れることがわかっていた。遅れた電車のなかでリーディングをする。それと、これはわたしの悪い癖だろうと思っているが、授業のことを考えると脳裏で授業をしてしまうのはなんとかしたい。月曜日ということもあり、iPhoneには山のようにメールの着信がやってくる。授業の準備をして、手話通訳者とも会話をする。雑談ともいえるこの時間は大事にしていて、ろう者にとってのオアシスのような感覚がある。授業を終えたあと、図書館にて文献をリサーチする。部屋に戻るころ、夕焼けが濃いオレンジ色の地平を滲み出していた。先日の書評パネルで伊藤慎吾さんが『舞の本』での麻原美子さんの解説について言及しており、とても関心を寄せたのでその箇所を図書館で借りてきたのを読む。また、ロレイン・ダストン/ピーター・ギャリソン『客観性』を読む。以前からたいへんお世話になっている坂本邦暢さん、有賀暢迪さんが訳者として参加されている。お二人の仕事はとてもすばらしい、この時代をとおりぬける眩しさがある。同書だが、想像以上に議論の射程が広く、障害学に引きつけながら読むとおもしろいのではないかと思う。わたしと時計の長針と短針の三者の追いかけっこをしていたら、太陽を地平線のはるか向こう側に追いやってしまっており、空腹のドアベルが何度も鳴らされていた。


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