2月9日。午後から横浜市民ギャラリーへ。月末から予定されている展覧会「モノクローム ―版画と写真を中心に」にあわせて実施するシュワー・シュワー・アワーズという、手話と日本語のある鑑賞会のために文献調査をすすめた。公刊されている資料を拝見しながら、全体のプランを考える。この展覧会では、一原有徳や斎藤義重の作品が展示される予定だ。かつてこのお二人の作品を見たことはあったけれども文献をこうして検めるのは初めてで、知らないことも多くあった。一原は小樽で約40年公務員として勤務しながら創作を続けたというが、こうした何かひとつのことに打ち込む人はいつの時代も眩しい。18時を回るまで読み、すっかり暗くなったギャラリーを出て図書館までの道でパンを食べながら歩いていく。街灯が遠く、パンの肌色がうっすらと青銅になっていて、チョコチップが真っ黒に粒々としていた。冬は未だ続く。
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