2月12日。雨が降り、雪もまた積もるというニュースで朝から体が冷える。今年の冬は雪が多いようだ、北陸や北海道で豪雪のあまり、地元の方が除雪に苦労されているという記事をよくみるようになった。朝から暖房の温度を少し上げ、リンゴをむいたお皿を手元において締切の近い書類作成やシュワー・シュワー・アワーズについての広報など雑多な作業に集中する。その意味ではあまり記憶に残らない、ごく平凡な一日。
浜口タカシ『北海讃歌』が届いた。北海道で撮影した写真集で、全体的にかなりざらついた写真で、眺めているだけで自分の身体がいっそう冷え込んでくるのにたいして、民謡や浜口の文章も少し入っていて、カイロのようなほのかな暖かさもある。深沢七郎の『楢山節考』でも民謡が差し込まれていて、息子が母を背負って冬の山に分け入ってゆくところは寒々とした荘厳さがあったことを思う。
コメントを残す