2月16日。新しいゲラが届いた。書けば書くほどゲラも届くことになる。学期のレポートも続々と集まってきて、断続的にメールも入ってくるのですぐに返せるものはその場で返信をする。そういうわけでデスクワークのみにならざるを得ず、昼がご飯に豚汁だけという軽い食事だったので、夕方にお腹がかなり空いてしまい、五郎島金時の焼芋を手にする。焼芋は「ねっとり」か「ほくほく」があるが、きのこの山とたけのこの里の論争のようなもので、わたしにとっては好みの問題。どちらも好きでわりと適当に食べてしまう。その焼芋の表面にある乾いた皮膚の感覚とその内側にある黄金色の甘味の対比にゾクゾクする。見た目も手ざわりも異なる一枚の皮を隔てて新たな世界があることに。
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