4月20日。今日書くことは昨日に似た話かもしれない。ある雑誌に載っている連載小説がおもしろいと思っていた。その内容はある女性が盲になり、言葉も話せなくなるという話だ。ヘレン・ケラーのような身体とでもいおうか。それはともかく、身体障害の歴史を考えるうえでおもしろい素材ではないかと思い、九段下にある図書室でコピーしていた。この連載は単行本にもなっているのだが、入手が難しいのと、雑誌には挿絵が豊富で身体障害者がどう描かれているかという意味でもおもしろいかなと考え、雑誌からコピーしようと思っていたのだった。あとで検めると、わたしのミスでコピー漏れが少しだけあり、次に訪れたときその分を補完しようと思っていた。それで図書室でくだんの雑誌を請求しようと専用のパソコンで検索すると目当ての号が出てこない。あれ、この号だったのではと思いつつ探すも見当たらない。号を控えておいたはずだとノートを確かめるもやはり見当たらない。コピーしたそれは幻だったのだろうか。狐につままれたような顔でスタッフに確かめるとその号は現在修理中で、パソコンには表示されないようにしてあるという。脱力するような話であるが、ままあることだ。
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