4月30日。太陽がきれいな日。4月末になると雨が多かったので久しぶり。コーヒーも美味しく、連休のはじまりの日なので出だしも軽やかだが、ゆっくりする余裕もなく、準備しているウェブサイトの細かなセッティングやデータの移行に集中していた。洗濯物も溜まってしまった、1週間も洗濯をする余裕がなく、洗濯機を2度にわたってまわす。わたしの家にある家電では一番古いもので、学生のときからずっと使っているものだ。故障するだろうなと思いながらも買った当初からまったく壊れる気配はない。タイマーもまだ健在だし、買い換える理由がないまま今日にいたっている。途中、インターフォンの音に反応して光に変換して点滅する装置が反応する。フラッシュが何度もたたかれる。あれだな、お米だなと思いながら玄関に。佐川急便の方がそれを持ってこられていた。ドアを開けると60近い方で、頭はほとんど白髪で、目つきはたくましく、何年もこの仕事をされているようにみえた。わたしを認めると、すぐにダンボール箱に貼られているラベルを人差し指でさされて、宛名は合っていますかというような確認をされる。「〜というような」と書いたのは、その方がマスクをしていて、何をおっしゃっているのかわからないからだ。ただそのわずかな身振りと、この場面でしか想像されない会話、すべてが予定調和であるかのような時間だ。「はい」と答えると箱を渡されてそそくさと去っていかれた。キッチンで箱をあけて米袋を取り出したのち、椅子に戻ると、洗濯がもう終わっているだろう時間になっていた。太陽はもうすでに昇りきっている。
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