カメラとコンピュータを使って一筆描きで自画像を作成するシステムの映像。このセルフ・ポートレートを試した人たちの写真もある。面白いのは、「自分を見ず」に「オートメーション」で描かれるということだろう。ゲーセンには、顔を撮ってもらったら自動的にイラストになってくる機械があったけれど、それとも違う。被写体がペンをもって紙の上におけば自動的に絵が描かれるというプロセスが入っている。
ヨドバシカメラとかにビデオカメラ売ってるじゃないですか。それでデモとしてカメラとテレビを繋げてこんな風に見えるというデモをやっていて、そこに自分が映り込むよね。あれって、もうひとりの自分がそこにいるようで、たとえば体を左右に動かすとワンテンポ遅れてテレビの自分が動く。そのあたりが他者っぽい。そのような「自動生成」的なつながりがあるように感じる。
美術史における自画像の問題を扱う時に鏡が取り上げられる。画家が鏡をみて絵を描くとき、遠くから離れて絵をみたり、鏡とキャンバスを相互にみたり、つまり他人からみた自分はどう見えるのかということを確認している。画家は鏡かキャンバスのどちらかしか見ることができないという点とあわせて考えてみたいところ、とくにプッサンの自画像。
あとなぜかこれを思い出したw
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