20220123

1月23日。授業の準備で、文献を読みながら色々と教えたいことがあって、その量と質をどうバランスをとるかを考える。ひととおりできたあとに、冷蔵庫の野菜室に入れてあったチョコクロワッサンをオーブンで温めようと取り出した。これはTHE CITY BAKERYのもので最近クロワッサン。クロワッサンは生地をバターとともに折り込んで焼くのでパリパリサクサクした食感がある。それで、手にしたそれは重力感があって、噛みしめた時に歯のなかで砕け散る感覚がやってくる。それは音楽ともいえるもので、クロワッサンの世界にカタルシスが起きているともいえる。『メトロポリス』の都市が崩壊していくように、『ドラキュラ』が日光を浴びて灰となるように、クロワッサンは砕け散るのを運命づけられている。その跡には、皿に落葉のように生地が散らばっていて、それをつまんで口に運んだ。


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