扇言葉

表象文化論でご活躍されている、小澤京子さんがフラゴナールを模したスカートの元ネタは何だろうとツイートしていた。こんなスカートだ。

それはわたしがかつて、ニューヨークのフリック・コレクションにある、「フラゴナール・ルーム」でみた「愛の進展:出会い」のことだ。
スカートに引用するとどうなのかなあと思いながらみていたけど、悪くないんじゃなかろうか(悪趣味?)。確かに、フラゴナールはゴスロリやロリータと相性がよい画家だと思う。フランソワ・ブーシェは女体が輝いているような雰囲気があるけれど、フラゴナールはいくぶんが現実を見つめようとしているように感じられた。

それはともかく。他のツイートで、扇言葉のことがあったのでタイムリーだが、フラゴナールがとりわけ対象していた、ブルジョワ ― 貴族たちのあいだでは「扇言葉」なるものがあった。”langage de l’éventail”というけれども、要するに扇をもってポーシングしたり、動かすことで自分の感情を相手に伝えるという作法だった。語らずに語る。

さて、これについてパッとみたかぎり、目に留まった本があるのでメモしておきたい。それは“L’esprit d’Addison ou Les beautés du spectateur, du babillard et du gardien…”(1777)なる、ジョセフ・アディソン氏なる人の原稿をまとめた本がある。ガリカには収録されていないが、33頁からはじまるところが扇言葉について語られるところで、参考になると思われる。


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