カテゴリー: History
-
米内山明宏さんのこと
先月末、ろう者の米内山明宏さんのご逝去を知った。 ろう演劇でよく知られている人だが、関心の幅が広いかつ多能な方…
-
ある女性と自由
昨今の黒人や女性の人権、香港における言論の自由といったことについて、思い出したことがある。 日中戦争で戦死した…
-
わたしの2010年代
本棚とルイ・ブライユの胸像写真 2019年の年末。今年は2010年代を総括した一年であるといえる…
-
紙をかき分ける — 村上友晴展「ひかり、降りそそぐ」
村上友晴展「ひかり、降りそそぐ」を見る。 これは絵画というよりは、一人の織りかさなる祈りのように思えた。 村上…
-
筒井茅乃とヘレン・ケラー
今日は8月9日。 アメリカのボストンにあるパーキンス盲学校のアーカイヴスにはヘレン・ケラー宛への手紙が多数デジ…
-
瑞々しさの基準
宮城県・多賀城市にて。 何かに対する判断基準として、それが瑞々しいかどうか、というのがある。 ある機関で史料調…
-
京都府立総合資料館と京都盲唖院
京都府立総合資料館の投書箱。 ときどきおもしろい投書がある。 一番笑えたのは「熊のプーさんは爬虫類ですか?」と…
-
歪んだ柱
広島。長崎。わたしは今年、原爆が落ちた街を訪れた。 いろいろと思うことはあるが、長崎の興福寺というお寺を訪れた…
-
手形付き・足形付き土製品(大石平遺跡 青森県立郷土館蔵)
惹かれるなあ。 手形付き・足形付き土製品 大石平遺跡 青森県立郷土館蔵 粘土に子供の手や足を押しつけて焼き上げ…
-
來自四方:近代臺灣移民的故事特展
去年12月、台南の国立台湾歴史博物館で移民をテーマにした「來自四方:近代臺灣移民的故事特展」という、近代から現…
-
光と資料が混じるとき
思い出すこと。 図書館で資料として明治の新聞を読んでいたら、不意に光が入ってきた。そのとき、新聞に夕陽がかかる…
-
我レ有リと思フ心残捨ニ唯身をハ命の有ルに任せて
keyword:静嘉堂文庫
-
大内青巒が理想とする死に方
keyword:大内青巒/原坦山/ジェリコー 2013年 6月 08日(土) 22時45分56秒 癸巳の年 水…
-
この令嬢たちはどなた?
史料を読んでいたらたまたまおもしろいものを見かけることがよくあります。その一例として、「商工世界太平洋」(9の…
-
松木武彦『列島創世記』- 岡本太郎がみた火焔土器について
[tmkm-amazon]4096221015[/tmkm-amazon] この本は話題になり、…
-
木下直之『股間若衆 男の裸は芸術か』
[tmkm-amazon]4103321318[/tmkm-amazon] 会田誠展にわいせつな…
-
岸田吟香展カタログを入手せよ
豊田市郷土資料館が特別展「明治の傑人 岸田吟香 ~日本で初めてがいっぱい!目薬・新聞・和英辞書~」を開催してい…
-
保護中: 関東聾史研究会3月定例会
この投稿はパスワードで保護されているため抜粋文はありません。
-
大乗寺の儚さ
愛知県立美術館にて「円山応挙展―江戸時代絵画 真の実力者―」が始まりました(2013年3月1日―4月14日)。
-
エル・グレコ
keyword:エル・グレコ展/ギリシア/クレタ/ウィトルウィウス/ヴァザーリ 2013年 2月 27日(水)…
-
加藤由美子「黄金金閣 — 炎上から再建へ」
前のポスト「新聞の挿絵にみる、明治の金閣」と関連しますが、鈴木博之編『復元思想の社会史』のうち、加藤由美子(1…
-
新聞の挿絵にみる、明治の金閣
明治の『京都日報』にあった連載小説より、金閣での捕り物の挿絵があった。 これは金閣をバックにしていて、主人公が…
-
服部英雄『河原ノ者・非人・秀吉』(2012)
服部英雄『河原ノ者・非人・秀吉』(山川出版社、2012)を読了しました。 [tmkm-amazon]46341…
-
中原中也 最後の詩
中原中也が生前最後によんだ詩。 この写真は、山口市の中原中也記念館にて。 なぜかふっと思い出した。
-
立命館大学先端総合学術研究科での講演について
1、はじめに 立命館大学にて講演をしてきました。テーマは「明治10年代の京都盲唖院の発展と縮小に関する諸様相」…
-
遠近法の静かな崩壊 — ポール・デルヴォー
下関市立美術館にてデルヴォー展をみる。府中市美術館では「夢にデルヴォー」と「夢に出るぞー」と語呂合わせしたコピ…
-
小さな椅子と文字をなぞること
大掃除を手伝う。 ふと、わたしが子供のときに使っていた椅子があった。かつてはわたしが食べるときに使っていた椅子…
-
なぜ、♥なのか ― ハート型の歴史
クリスマスですね。この日はいつもより少し背筋を伸ばしてあるくと気持ちのよい日です。 ところで、クリスマスという…
-
京都市営バス204をめぐる旅
京都での調査が終わった。 京都府立盲学校で毎日朝から夕方までずっと手を動かして・・・。昼休みは何も考えずにいた…
-
明治村訪問記
今日は愛知県犬山市にある明治村へ。 明治村は、建築家・谷口吉郎と名古屋鉄道・土川元夫が1961年にスタートさせ…
-
川村清雄の和魂洋才
目黒区美術館の「もうひとつの川村清雄展」にいく。目黒駅から歩いていくのだけど、春に行くと桜がきれいなんだよね。…
-
須田悦弘と椿
追記:日記の椿図屏風というのはこのサイトにある写真がそうだ。 2012年 12月 14日(金) 00時17分0…
-
国への殉教
海老原喜之助「殉教者」(1951、東京国立近代美術館蔵)
-
カルロ・クリヴェッリ「聖ガブリエルの霊視」
カルロ・クリヴェッリ「聖ガブリエルの霊視」(部分)(1489頃、ロンドン・ナショナルギャラリー) まだみたこと…
-
明治の「ミロのヴィーナス」
あるスクラップブックを調査したとき、ミロのヴィーナスに関する記事が切り貼りされていた。書き込みから日付は明治2…
-
講演の案内
立命館大学の生存学研究センターからお呼びいただき、「明治10年代の京都盲唖院の発展と縮小に関する諸様相」という…
-
表象文化論学会第7回研究発表集会
11月10日に、表象文化論学会第7回研究発表集会に参加しました。7月は発表者として参加しましたが、今回はオーデ…
-
彼女にはわたしのかげが外国人のように…
京都でかげうつし展をみる。 この展覧会は、京都市立芸術大学ギャラリー(KCUA)であっていたのだが、1、2階を…
-
インタビュー・ウィズ・トモタケ キノシタ
『訪問看護と介護』の2012年8月号に掲載された、わたしの記事をアップします。以下よりPDFでダウンロードでき…
-
なぜ、わたしは投入堂を目指したのか?
先日、NHK鳥取のディレクターから「2007年に三佛寺の投入堂の特別拝観のときを詳しく教えてほしい」というメー…
-
ギャンブラー・シャルダン
keyword:シャルダン展/遊び/ホイジンガ 2012年 10月 23日(火) 23時53分20秒 壬辰の年…
-
楠木正成像
出光美術館から楠木正成像がみえるのだけど、これまで訪問したことがなかった。シャルダン展を鑑賞したので、その前に…
-
日本盲教育史研究会 第一回研究会
・日時、会場の環境 10月13日土曜日に日本盲教育史研究会の設立総会および第一回研究会が日本点字図書館にて開催…
-
『人間の条件』における「墓碑」
ハンナ・アレント『人間の条件』(ちくま学芸文庫)を読んでいると、プロローグでこんなくだりがある。 (1957年…
-
ハモンド『カメラ・オブスクラ年代記』
前ポストでは、カメラ・オブスクラ・ポータブルの制作について取り上げました。今日はこのカメラ・オブスクラに関する…
-
カメラ・オブスクラ・ポータブル
メディア論、視覚文化論、美術史、写真史について語るとき、どうしても外せない概念として「カメラ・オブスクラ」があ…
-
扇言葉
表象文化論でご活躍されている、小澤京子さんがフラゴナールを模したスカートの元ネタは何だろうとツイートしていた。…
-
ふたりの行く先
keyword:新聞記事/六道/賽の河原 2012年 8月 12日(日) 23時31分32秒 壬辰の年(閏年)…
-
同じ絵なのに、違う
ロヒール・ファン・デル・ウェイデン(1399/1400 – 1464)による、「若い女性の肖像」(…
-
耳に手をあてる
ジョシュア・レイノルズの自画像がgoogleで細かくみられるようになっていた。もとはといえば、tateのコレク…
-
Le bienheureux Ranieri délivre les pauvres d’une prison de Florence
ルーヴルで見て以来、惚れた絵の一枚。Sassetta(サセッタ)による、福者ラニエリがフィレンツェの牢獄から貧…
-
パネル2の仕掛けについて
表象文化論学会の第7回大会のパネル2「結晶化する物質──切り貼りにおける時間と固有性」のように、学会の大会では…
-
表象文化論学会第7回大会 パネル2について
表象文化論学会の大会が近づいてきましたので、パネル2の概要をお伝えします。 どうぞよろしくお願いいたします。 …
-
シンポの種明かし
「アビ・ヴァールブルクの宇宙」で は、何か特別な仕掛けがあると予告されていたけれどもそれは、ほぼ原寸大(原寸よ…
-
「様式」の危なっかしさ
ベーリックホール(昭和5年(1930)J.H.モーガン設計) 思いつくままに。 美術史や建築史において、「様式…
-
メガシンポ「人知のいとなみを歴史にしるす」
7月6日から7日にかけて立教大学でメガシンポ「人知のいとなみを歴史にしるす 中世・初期近代インテレクチュアル・…
-
ボッティチェッリの気質
ボッティチェッリの内奥の本質を、「優美なナイーブさ」とか「魅惑的な憂愁」として公衆の愉しみに供するのは、現代の…
-
もっと気軽に、美術館へ!
テートブリテンをキュレーターのGus Casely-Hayfordさんが歩く映像。ラフなファッションで何も持た…
-
ラファエロの時計
2013年にラファエロ展があることがアナウンスされたので、パテック・フィリップ・ミュージアムの動画を。この動画…
-
ヴァザーリとパノフスキー
いま、ヴァールブルクのボッティチェッリ論を読んでいて思ったのだが、この関連書籍のひとつにディディ=ユベルマンの…